ストレスと加齢が頻尿に与える影響とは？原因と対策を解説！

「最近トイレが近い…」「夜中に何度も目が覚める…」こんなお悩み、ありませんか？

 頻尿は年齢を重ねるとともに増えてくる症状ですが、実は「加齢」だけが原因ではありません。

「ストレス」も、頻尿と深く関係しているのです。 

 今回は、ストレスと加齢がどうして頻尿を引き起こすのか、そしてその対策についてわかりやすく解説していきます！ 

 1. 頻尿とは？どんな状態？

 まず、「頻尿」とはどのような状態を指すのかを整理しておきましょう。 

 頻尿の目安・・・ 日中の排尿回数が8回以上 

夜間に1回以上トイレで目が覚める（夜間頻尿） 

これらの状態が続くと、「仕事や日常生活に支障が出る」「睡眠不足で疲れが取れない」といった問題につながります。

 頻尿の原因にはさまざまなものがありますが、その中でも「ストレス」と「加齢」が大きな影響を与えることがわかっています。 

 2. 加齢と頻尿の関係性

 加齢とともに頻尿になりやすいのは、主に以下の3つの理由が考えられます。 

 ① 膀胱の筋力低下

 膀胱は尿をためる袋のようなものですが、年齢を重ねるとその筋肉が衰えてきます。その結果、少しの尿でも「トイレに行きたい！」と感じやすくなり、頻尿につながるのです。

 ② 前立腺や骨盤底筋の変化（特に男性） 

男性の場合、加齢に伴って前立腺が大きくなる

「前立腺肥大症」が起こりやすくなります。

前立腺は尿道の周りにあるため、大きくなると尿の通り道を圧迫し、「尿が出にくい」「何度もトイレに行きたくなる」といった症状を引き起こします。 

 また、女性の場合は閉経後に女性ホルモン（エストロゲン）が減少することで、骨盤底筋が弱くなり、尿をためる力が低下しやすくなります。

 ③ ホルモンバランスの変化

 加齢によって、体内のホルモンバランスが変化し、自律神経の働きにも影響を与えます。

その結果、膀胱のコントロールがうまくいかず、トイレが近くなることがあります。

 3. ストレスと頻尿の関係性 

意外かもしれませんが、「ストレス」が頻尿の大きな原因のひとつになります。

 ① 自律神経の乱れ

 私たちの体は、「交感神経（活動モード）」と「副交感神経（リラックスモード）」の2つの自律神経がバランスを取りながら働いています。

 しかし、強いストレスを感じると、このバランスが崩れてしまいます。

 通常、排尿は 副交感神経が優位 のときにスムーズに行われますが、ストレスが多いと交感神経が過剰に働き、膀胱が過敏になってしまうのです。

その結果、まだ尿が十分にたまっていないのに「トイレに行きたい」と感じるようになります。

 ② ストレスホルモンの影響

 ストレスを感じると、「コルチゾール」や「アドレナリン」といったホルモンが分泌されます。

これらは心拍数を上げたり、血圧を上昇させたりする働きがありますが、同時に膀胱の過敏性も高めてしまいます。 

 ③ 精神的な不安による

「トイレの意識」 例えば、「大事な会議があるのにトイレが心配…」と考えると、余計にトイレのことが気になってしまい、実際に尿意を感じやすくなります。

これは「心因性頻尿」とも呼ばれ、ストレスや不安が原因で頻尿を引き起こす典型的なケースです。

 4. ストレス＆加齢による頻尿を改善する方法

 では、ストレスや加齢による頻尿を改善するためにはどうすればよいのでしょうか？

日常生活でできる対策をいくつかご紹介します。

 ① 自律神経を整える習慣をつくる

 深呼吸や瞑想を取り入れる → 1日5分の深呼吸を行うだけで、副交感神経が優位になり、膀胱の緊張を和らげることができます。

 寝る前のスマホ・PCを控える → ブルーライトは交感神経を刺激し、睡眠の質を下げるので、寝る前1時間はスマホを控えましょう。

 適度な運動（ウォーキングやストレッチ） → 軽い運動は自律神経を整え、膀胱のコントロールを改善するのに役立ちます。 

② 食生活を見直す

 カフェイン・アルコールを控える → これらは利尿作用があるため、頻尿を悪化させる原因になります。 

塩分を控えめにする → 塩分の摂りすぎは体内の水分バランスを崩し、夜間頻尿の原因になります。 体を温める食材を摂る → ショウガや根菜類など、体を温める食事は膀胱の働きを安定させます。

 ③ 排尿トレーニングをする 

「尿意を感じたらすぐにトイレに行く」のではなく、少し我慢することで膀胱を鍛える方法もあります。

最初は5分、慣れてきたら10分…というように、少しずつ時間を延ばしていくことで、頻尿を改善する効果が期待できます。

 ④ 漢方やタイ伝統療法を活用する 

東洋医学では、膀胱の働きを整える漢方やツボ押しが頻尿の改善に役立つとされています。

ストレスが原因の場合、気の流れを整える「タイ伝統療法」も効果的です。

 5. まとめ

 ストレスや加齢は、どちらも頻尿を引き起こす大きな要因です。

 ストレスによる「自律神経の乱れ」や「膀胱の過敏化」、加齢による「筋力の低下」や「ホルモンバランスの変化」など、さまざまな影響が重なり、トイレの回数が増えてしまうのです。

 しかし、日常生活のちょっとした工夫で、頻尿を改善することは十分に可能です！ 

まずは、自律神経を整え、膀胱の健康を保つ生活習慣を取り入れてみてくださいね。

 トイレの悩みを減らして、快適な毎日を過ごしましょう！